行列のトレース
正方行列Aに対して、対角成分の総和を行列のトレースTr[A]として定義する。
つまり、Tr[A]=def∑i∈nai,i
性質
- 線形性: Tr[αA+βB]=αTr[A]+βTr[B]
- Tr[AB]=Tr[BA]
証明
2.について。
===Tr[AB]Tr[(ai,j)⋅(bi,j)]Tr(j∑ai,j⋅bj,k)i,ki∑(j∑(ai,jbj,i))要素の可換律より上記はAとBを入れ替えれば題意が導かれる。
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不変量
以下のような行列の操作に対して行列のトレースは不変である。
- 転置: Tr[A]=Tr[tA]
- 相似: Tr[P−1AP]=Tr[A]
- 巡回: Tr[ΠAi]=Tr[ΠAσ(i)]、ただし、σ∈Sn(n)
TODO: 解説と証明
より一般のトレースの定義をして、その定義を行列のトレースに対して満たすものが行列のトレースか、もしくは定数倍のみであることを確かめる。
TODO